九州大学剣道部逍遥歌と巻頭言をご紹介します。

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◯巻頭言

今を遡ること、百有余年、我が剣道部は、開学と共に

博多、馬出の地に産声をあげたり

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爾来、馬出、箱崎、六本松に集えし若者等は

日々精進、切磋琢磨し、不滅の歴史を築きたり

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明治、大正、昭和、平成、時代は移り

新たなる学究の地をここ伊都の地に構えたり

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「東南陸行五百里」悠久の歴史を誇る伊都に集いし若者等よ

一致団結して、新たなる歴史を築くべし

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汗ばむ体を防具で包み、かじかむ両手に竹刀を抱く

嗚呼、我ら、剣一筋に生きる武骨な者たちよ

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いざ、歌わんかな九州大学剣道部逍遥歌

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◯九州大学剣道部逍遥歌

作詞　津田 出 先輩（S33年卒）

一、

春太宰の花の色　霞の彼方とこしえに

消えぬ理想の影宿し　立てり我等が剣道部

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二、

夏玄海にかげろひて　緑増しゆく背振山

集い語ろう剣士等の　若き誇りを君見ずや

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三、

歴史は遠し元寇の　残せし跡を物語る

黒田城原[じょうげん]月冴えて　訪[とぶろ]う風の声淋し

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四、

自治協同の旗の下　独立不覊[どくりつふき]を大呼せよ

濁りにしまぬ剣士等や　筑紫[つくし]の原にそそり立て

筑紫の原にそそり立て

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("錬心"第十号より)