久しぶりに後輩の試合を見れて嬉しく思っています。YouTubeで配信され、画像に少し難がありましたが、十五年ぶりに試合がみれました。
試合の結果は満足いくものでは無かったと現役諸君が一番に感じていると思います。
優勝した大学とうちの大学にそんなにレベルの差は無かったと思います。
但し、試合は全体的にレベルの低い剣道だったと思います。
今の学生は強豪校でも前に出る時に左手を挙げ防御をし、そこから技を出しています。
防御の体制をとる前に剣先で相手の中心を割ってすかさず打突する、それを心がけてください。
男子と女子の上段をとるものへ。
上段の極意は中段の相手に対して向こうが打ち間に入る前に出がしらに片手面を打ち込んで行くことにあります。
三人の構えを見る限り、右側に竹刀を寝かせ過ぎなのでその分、打ちが遅くなっています。竹刀をもう少し立てて構え、相手が前に出てきても竹刀を寝かさずに対応してください。今のままでは上段に構えているだけで本当の上段の剣道ではありません。
苦言を言うと上段としての威圧感が構えから見えてきません。
私は去年十五年振りに剣道を再開しました。
学生時代に正しい剣道を叩き込まれたおかげで怪我はするもののスムーズに再開できました。
試合い上手になる事より正しい剣道を身につけてください。
その結果は自ずと試合に現れます。
最後に帆足先輩や党から試合に勝つ方法ではなく剣道の理法を学んでください。
現役諸君の活躍、成長を楽しみしています。